【年をとるほど血糖値は高くなる】高齢者に高血糖が多い理由
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糖質制限について、わかりやすくお話しています。ぜひご覧ください^^)
こんばんは、こーちゃんです。
あなたのご家族やお知り合いで、血糖値が高い、糖尿病の方は、中高年に多くいらっしゃいませんか?
私の親戚や知人も、だいたい高血糖の人は、年代の高い人たちです。
日本の糖尿病の9割は2型糖尿病で、中高年から増え始めて、65歳以上になると一気に急増します。
高齢者が糖尿病になりやすのには、理由があります。
人は年をとると、加齢や運動不足で高血糖になりやすい
高齢者が高血糖になりやすいというのは事実です。
その原因は、大きくわけて2つあります。
理由1: 体の老化によって糖の代謝が落ちるから。
理由2: 運動量が減り、糖が消費されなくなるから
歳を取るにつれ、体は老化しますし、運動量も減ります。
これによって、体内の糖が余り、消費もされないため、血糖値が高くなり、糖尿病になる人が増えます。
理由1: 老化で全身機能が衰え糖分解できない
人は年を取ると、体全体の機能が衰えます。
視力や聴力、心臓、筋力、呼吸などの機能が低下していきます。
すい臓の機能も落ちるので、血糖値を調整してくれるインスリンの分泌量も減ります。
それによって、血液中の糖はそのまま存在し、血糖値が高い状態になります。
また筋肉量の低下や、内臓脂肪の増加などから、血糖を下げるインスリンの効果が効きづらくなり、血糖値が上がりやすくなります。
結果として、糖尿病になる高齢者が増えます。
歳が若いと、体の機能も高いので、インスリンの分泌量や筋力量も、ともに多いため、若い時の方が血糖値は上がりにくいです。
理由2: 運動量の低下
年を取り体力が落ちると、あまり外出せず、自宅にずっといる人が多くなります。
そのため日常生活の活動量が減り、運動不足になります。
消費エネルギーが少ないと、血液中のブドウ糖もエネルギーとして使われないので、体内に糖が余ってしまい、血糖値が高くなります。
高齢者の血糖コントロールは難しい
- 認知機能の低下で、食事、運動、薬の管理が難しい
血糖値のコントロールは、食事、運動、薬を管理することが大切です。
年を取ると、認知機能が低下している人も多く、バランスの良い食事、継続的な運動、薬をのむことを、自分で管理するのは難しく、症状が悪化しやすくなります。
- 低血糖の症状がわかりにくい
糖尿病の治療を受けていて、血糖値を下げる薬を飲んでいる人に起こりやすいのが低血糖です。
低血糖になると、短時間で重篤な状態になることもあるので、早急な対応が必要です。
高齢によって、腎臓や肝臓の機能が落ちてくると、血糖値の薬が効きやすくなり、血糖値が下がりすぎてしまうため低血糖になります。
高齢者は、汗をかきづらく、喉の渇きなども感じづらいので、熱中症にもかかりやすいのですが、これは自律神経機能が低下してることで起きます。
この自律神経機能が低下していると、発汗、動悸、手の震えなど、典型的な低血糖の症状がはっきりと出ないことがあります。
そのかわり、違う症状が出る場合もあり、低血糖が重症化するまで気づかれないこともあるので配慮が必要です。
低血糖と重症低血糖には注意
よく低血糖は怖いと聞きますが、本当に危険な状態になることがあるため、注意を払わなくてはいけません。
低血糖も重症低血糖も、糖尿病を薬で治療している人に高い頻度でみられる、緊急の状態です。
- 低血糖:血糖値が正常範囲(70mg/dL)以下
症状:
<70~50mg/dL>冷や汗、動悸、手足の震え、顔が青白い(交感神経症状)
<50mg/dLくらい>頭痛、目のかすみ、集中力低下、生あくび(中枢神経症状)
- 重症低血糖:血糖値が50mg/dL以下
症状:
<50mg/dL以下>昏睡、けいれん、異常な行動、最悪の場合は死亡
高齢で糖尿病の方の血糖コントロール
糖尿病の高齢者は、年齢、持病、認知機能、低血糖のリスク、サポート体制、など考慮されるため、血糖コントロールの目標値(HbA1c)は、個人よって異なります。
糖尿病の合併症予防のため、高齢者糖尿病においても、可能な場合は、ほかの若い年代の糖尿病患者と同じ、HbA1cの目標値は7.0%未満となります。
ただし高齢者の場合は、糖尿病の薬の影響で低血糖になる可能性が高いので、血糖値を下げすぎないように、あまり目標値を低くしません。
多少血糖値が高めでも、低血糖のリスクを避けるようにします。
高齢者と若い世代の糖尿病患者は、血糖コントロール目標(HbA1c値)は異なり、高齢者の方が緩やかに設定されています。
血糖値のHbA1c(ヘモグロビンA1c)については、別の記事で書いていますので、ご一読ください。
糖尿病のおじさん大丈夫かな
糖尿病のおじさんは、私の叔父ではなく、私の知り合いが働くグループホームの70歳くらいの入居者の方です。
いつも周りを気遣われる明るい方で、糖尿病のためクスリ治療しているそうですが、最近体調が悪いようです。
その知人が、「最近、糖尿病のクスリが、飲み薬から注射に変わったんだけど、ずっと体のだるさや疲れを感じていて、一日中寝てる。みんなとの会話もすごく減って、まるで別人のようだ」と心配そうに言っていました。
いま使用中の、糖尿病の注射は週1回だけ打ってもらう「トルリシティ」というもので、高齢者が自分で血糖値の薬を飲んだり打ったりする必要がない薬です。
ただ、施設ではみんな同じ食事が出されるので、毎食ごはんは大きい茶碗に1膳、さらに3時のおやつに、砂糖入りのコーヒーとお菓子が出され、それを完食してるそうです。
そのおじさんは、コーヒーはブラック派だそうが、砂糖入りのコーヒーも、食事もおじさんにとっては糖質多めだと感じます。
運動もほとんどしないということなので、運動による血糖値抑制も難しいです。
血糖コントロールがうまくいってない可能性がありますが、ほかの病気から来ていることもあります。
まずは検査を受けて、原因を見つけることが先決ですが、今後検査を受けるそうなので、早く結果がわかって、治療を受け元気になっていただきたいです。
私はその方にお会いしたことはありませんが、病気で体がつらく、本来の自分らしさを保てなくなる、というのは本当に痛ましいことだと感じます。
自分も病気や手術をしましたが、体がしんどいと、本来の自分でいることすら難しい時があります。
健康は大事です。
まとめ
人は歳を取ると、血糖値が高くなりやすいです。
老化で体の機能も衰えるので、すい臓の機能も落ち、血糖値を下げるインスリンの分泌量自体が少なくなり、血糖値が高くなります。
せっかくインスリンが分泌されても、加齢で筋肉が減り、内臓脂肪が多い状態だと、インスリンの効き目も弱くなりますので、やはり高血糖になってしまいます。
さらに加齢で外出せずに、自宅にいることが多くなるため、運動不足にもなります。
運動量が少ないと、体のエネルギーになる糖も消費されずに余ってしまい、血糖値も高くなってしまいます。
高齢になると、持病や認知機能、低血糖のリスクなども考えて、血糖コントロールする必要があるので、個人によって血糖値の目標値(HbA1c)は違います。
血糖値を下げる方法の一つとして、トマトジュースを飲むのは、簡単で効果的です。
私も血糖値が上がりやすいので、毎日飲んでいます。
その記事はコチラです↓。
自分にとっても、みなさんにとっても、加齢による血糖値上昇は、いづれ身近になってくる問題だと思います。
体を大切にしながら歳を重ねていきたいですね。
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