こーちゃんの食で心も体もヘルシーに

米国で栄養士&パティシエをしてました。「食と健康」をわかりやすく話します。

【血糖値が気になる人へ】ヘモグロビンA1cでわかること

(※新ブログに引越しました→https://kohchanlife.com/

糖質制限や健康についてのブログです。ぜひこちらも読んでください^^)

 

こーちゃんです。

 

みなさんは、血糖値って気にしたことありますか?

私は境界型糖尿病で、平均の血糖値が高めなので、日々血糖値は気になります。

健康診断で空腹血糖値が高かったり、ヘモグロビンA1cの数値だけが高いということはありませんか?

私は、空腹時の血糖値は正常(110mg/dⅬ未満)ですが、糖質がある食事をすると、通常の人よりも血糖値が高くなります。

なので定期的に、自分の血糖値を把握するためにヘモグロビンA1cを調べています。

血糖値とHbA1cからわかること

血糖値とヘモグロビンA1cの違いは?

ヘモグロビンA1cは、過去1~2か月の平均の血糖値を表しますが、その数値を知ることで、糖尿病になるリスクがあるかわかります。

自分の家族に血糖値が高い人がいれば、自分も高くなりやすいかもしれません。

今はよくても、人は歳をとるにつれて、体の機能が落ち運動量も減るので、血糖値は高くなる傾向があり、65歳を超えると糖尿病になる人が急増します。

自分はどのレベルか?…いま一度確認してみてください。

 

 

ヘモグロビンA1c」って何?

 ヘモグロビンA1cは、過去1~2か月の平均的な血糖値がわかる指標です。

健康診断の基本検査項目の一つで、糖尿病のリスクを判別します。

また、ヘモグロビンA1cは、血液中の赤血球の中にある、ヘモグロビンとブドウ糖がくっついている割合です。

もともとヘモグロビンは、酸素と結合して全身に酸素を届けていますが、血液中の糖とも結びつきやすく、ヘモグロビンとブドウ糖が結合したものが、「糖化ヘモグロビン」と呼ばれ、血液にのって体中に糖を運んでくれ、体のエネルギー源になります。

血液中に糖がたくさんある時は、高血糖の状態になり、実際ヘモグロビンと糖がくっついている数も増えるので、ヘモグロビンA1cの数値も高くなります。

 

ヘモグロビンA1cは、「HbA1c」と表記され、「Hb」は英語の「Hemoglobin」という単語の省略で、ヘモグロビンと読みます。

ちなみに英語では、「ヒーモグロビン」と発音します(笑)。

読み方は色々ありますが、一般的には「ヘモグロビン・エー・ワン・シー」または、「エーワンシー」などと呼ばれてます。

 

「血糖値」と「HbA1c」の違いは?

 血糖値の検査では、「血糖値」と「HbA1c」がありますが、何が違うのでしょうか?

 

「血糖値」は、いま現在の血糖値がわかります。

そのため、血糖値を測るタイミングによって、直近の食事や運動の影響をダイレクトに受けるので、数値に大きな差が出ます。

空腹時血糖値、随時血糖値など、どのときの血糖値なのかを区別する必要があります。

 

一方、「HbA1c」は、採血した時から、過去1~2か月間の血糖値の平均の数値になるので、直近の食事や運動の影響を受けません。

 

HbA1cからわかること

 HbA1cは、過去1~2か月の血糖値を反映していますので、長期間の平均血糖値がわかります。

その数値によって、糖尿病のリスクレベルも把握できます。

  • 正常:~5.5%未満 
  • 境界型:5.5~6.4%
  • 糖尿病:6.5%以上

年齢や性別によって、正常値は異なりますが、だいたい5.5未満が正常値の範囲と言えます。

特定保健指導の正常基準値は、5.6%未満です。

糖尿病治療ガイドライン日本糖尿病学会)では、正常範囲は4.6~6.2%ですが、その数値の中でも、6.0~6.4%だと、糖尿病の可能性が否定できないとされいますので、注意が必要です。

6.5%以上は、糖尿病が強く疑われます。

7.0%以上になると、糖尿病の合併症になりやすいので、すでに糖尿病と診断されている場合は、合併症が発症しないように7.0%未満を目指すよう、病院で指導を受けます。

 血糖値を下げる方法の一つとして、トマトジュースを飲むと効果があります。

 

kohchan-t.hatenablog.com

 

糖尿病の診断方法

糖尿病の診断では、2つの検査結果を組み合わせて判断されます。 

普通は、健康診断の血液検査で、「空腹時血糖値」と「HbA1c」が測定され、糖尿病型と判定されたら、病院で再検査を受けることになります。

再検査では、75グラム経口ブドウ糖負荷試験が行われ、甘いジュースのような液体を飲み、時間の経過で血糖値がどのように変わるのかを検査します。

さらに随時血糖値を調べると、食後血糖値がどうなっているのかよくわかります。

それぞれの基準値は以下の通りです。

 

  • 空腹血糖値(朝10時間以上食事をとらない状態の血糖値)

→126mg/dⅬ以上で糖尿病型 (正常型は110mg/dL未満)

  • 随時血糖値(食事時間とは関係なく測った血糖値)

→200mg/dL以上で糖尿病型 

→200mg/dL以上で糖尿病型 (正常型は140mg/dL未満)

→6.5%以上で糖尿病型 (5.6%未満で正常型)

 

 <注意:正常型、糖尿病型に該当しない場合は、境界型と判定されます>

 

HbA1c5.7で糖尿病と言われた過去

私のHbA1cの数値は、だいたい5.6~5.9の間ですが、以前アメリカに住んでいた時、婦人科の病院で健康診断を受けて、HbA1cが5.7でした。

私の父方の家族が糖尿病家系だと伝えると、主治医は通常は6.0%を超えると糖尿病の可能性が高いけど、家系的にも糖尿病の人がいるのなら「あなたはもう糖尿病でしょう」と言われました。

境界型なのはわかっていましたが、糖尿病だとは思っていなかったので驚きました。

アメリカも日本も、血糖値の基準値規格は同じ「NGSP値」ですが、アメリカの方が厳しめに糖尿病の判断をするのか、それともその先生だけそうだったのか、わかりませんが、日本に帰国してからは、健診を受けても糖尿病とは診断されていません。

国が違うと、糖尿病の診断も違うのかもしれないと思った出来事でした。

 

HbA1cの弱点

 HbA1cにも弱点はあります。

  • 赤血球に異常がある時は正確な数値ではない

→溶血性貧血などの疾患だと数値が正しくでない場合がある 。

  • 平均値しかわからない

→過去1~2か月の平均なので、日々の詳細な血糖値や、急激な数値の変化(※血糖スパイクなど)はわからない。 

 

※血糖スパイク:食後血糖値が急上昇すること。境界型や初期の糖尿病によくみられる傾向。正常な人は食後でも140mg/dL未満ですが、糖尿病の方だと200を超えたりします。

 

まとめ

 HbA1cは、過去1~2か月の平均血糖値がわかり、糖尿病の診断にも使われる便利な指標です。

数値によって、正常型、境界型、糖尿病型と区分されます。

どこに自分がいるのか知ることで、今後の生活習慣を考えるきっかけになると思います。

私も、HbA1cが高めで境界型だとわかって、食生活を見直して運動をするようになりました。

そのおかげもあって、HbA1cが5.9から5.2(正常値)まで下がりました。

あと体重も3キロほど減りました。

父方の家系は血糖値が高めですが、医学的には、2型糖尿病は、遺伝よりも環境の影響の方が大きいと言われているので、自分の生活環境を見直せば血糖値は改善していくはずです。

血糖値を下げようとすると、糖質を控えるので、体重も自然と落ちやすくなりますね。

 

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