こーちゃんの食で心も体もヘルシーに

米国で栄養士&パティシエをしてました。「食と健康」をわかりやすく話します。

二日酔いを防ぐ方法

こんにちは、こーちゃんです!

 

前回のお酒ネタの続編です。

気晴らしに一杯!と飲むお酒もいいですよね〜。

ただ、体調が万全ではなかったり、つい飲み過ぎたりして、翌日に「疲れ」や「不調」を感じたことありませんか?

 

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私もありますが、体がダルく疲れてる感じで、次の日仕事や予定があるとしんどいです。

では、なにが原因で疲れるのでしょうか?

 

それは「肝臓」の働きに原因があります。

通常アルコールが体内で吸収されると、肝臓へと送られアセトアルデヒドという物質に分解されます。

アセトアルデヒドは有害なので、肝臓はアセトアルデヒドをさらに分解し、害のない酢酸に変え、その酢酸が血管に入り体中を循環します (酢酸なら無害なので大丈夫)。

ただしお酒を飲みすぎた場合、は肝臓がお酒を代謝する能力を超えてしまうため、酢酸への分解が間に合わなくなります。

そのため分解されない有害なアセドアルデヒドが体をめぐり、脳にまわることによって、疲れ、頭痛、吐き気、気持ち悪さなどの「二日酔い」の状態になってしまいます。

 

またお酒を飲んで寝ると、アルコールによって睡眠の質が変わるので、途中覚醒が起きやすくなり、夜中に何度も目が覚めてしっかりと休息を取れなくなります。そのため翌日疲れを感じてしまいます。

 

二日酔いにならない方法は、「摂取するアルコールの絶対量を減らすこと」。同じ量のアルコールを摂取するなら、できるだけ時間をかけて飲むのが良いそうです。

 

肝臓専門医の先生も、「二日酔いの防止法は、自分の適量を知る、つまり肝臓が分解できるアルコールの量を知ること」に尽きるそうです。

 

アルコールの分解を助けるには、お酒の量と同じぐらいの水を飲むと効果的で、血中のアルコール濃度を薄め、肝臓の負担を減らします。

またお酒の利尿作用により、脱水症状を起こしやすくなりますが、水を飲むとそれも防ぐことができます。

 

さらに飲酒時に一緒に食べると、二日酔いを軽減してくれる食べ物があります。


*しじみ汁→しじみに含まれるオルニチンが、肝臓の機能を高めて、アセドアルデヒドの分解を高めてくれます。ただし二日酔いになった時点で飲んでも意味はない。アセトアルデヒドが血管をまわっている時に、肝臓の手助けをしても、もう遅いから。しじみ汁は飲酒時に一緒に飲みましょう。

*玉子焼き→玉子にはLシステインという成分が多く含まれ、アルコールを分解する酵素を活性化する作用がある。二日酔いの原因のアセトアルデヒドを分解する効果がある。

*枝豆→メチオニンという成分がアルコールの分解を促進。肝臓の負担を軽くして二日酔いを軽減する。

*唐揚げ→揚げ物は脂分を多く含むので、腸でなかなか吸収されずに止まっている時間が長い。そのためお酒を飲んでいる時に、一緒に食べることでアルコールの吸収スピードは遅くなる。

 

*キャベツ、ミックスナッツ、タコ、トマトなども、アルコールの分解を助けてくれる。

 

二日酔いを防ぐためには、お酒の適量を心がけ、飲酒中や寝る前にも水を飲むなどの、肝臓に負担をかけないようにすることが大切です。

お酒を飲むと毎回疲れるという人は、肝機能が弱っている可能性あるため、お酒は控えた方がいいです。

 

ではステキな週末を!